後藤 唯 さん
こども学科
2年
小学生の頃の担任の先生に憧れ、私もあの先生のようになりたいと思い、本学を選びました。大好きだったその先生は、毎日放課後に相談の時間を取ってくれたり、生徒全員の良い所をみんなに伝えてくれたりと、一人ひとりに合った形で意欲を引き出してくれました。授業内でも小さなことに気付いてくださり、「これ覚えてるんだね!」などと褒めてくれました。今思うと、個人と真剣に向き合ってくれた先生だったんだと思います。このような経験から、私も子ども達を常に見守り、良いところを探し続けて、喜びやがんばる意欲を与えられる先生になりたいと思うようになりました。子どもの中には、積極的に褒めてほしい子もいれば、見守ってほしい子もいるため、子ども達をよく理解して、一人ひとりに合ったより良い関わり方を身につけていきたいと思っています。
「こども学科」に所属し、主に子どもの発達や心理について学んでいます。また、小学校教諭免許を取得するために、指導方法についての授業も受講しています。授業の中には体験型のものもあり、印象に残っているのが「マシュマロ・チャレンジ」というゲームです。4人グループになり、パスタとマシュマロを使ってタワーを作るゲームで、頭を使いつつ手先の器用さも求められるため、4人が協力しながら役割分担をしないと完成できません。これは、子ども達が楽しみながら協力し合うことを学べるゲームだと思います。私達が実際に体験することで、これがどのように子どもの成長につながっていくのかを実感しながら学ぶことができました。他にも、二人組で座って背中を合わせたまま立ち上がり、どこまで移動できるかを体験するゲームもありました。クラスのみんなが楽しみながら自然と仲を深めることができたので、とても印象に残っています。少人数だからこそ「みんなで楽しんでできる!」という授業が多いように感じます。だからこそ、すぐにみんなと仲良くなることができますし、いつでも相談しやすい雰囲気が生まれるのだと思います。
子どもに関わる職業に関心があったことから、関連した授業を高校では取っていました。知識を得て知っているつもりでしたが、大学に入って同じ関心を持った仲間と意見を交わすと、「違う考え方」があることを知りました。今までの私の考え方が、自分の経験を基にした偏った考え方だったことに気づきました。日々の仲間との意見交流や授業を通して、考え方の偏りが解消されていったように思います。今では、複数の視点で物事を考えられるようになったと感じています。違う考え方に出会った時に「そんな考え方もあるんだ」と素直に受け入れることができるようになり、子どもの視点での考え方や、保護者の視点での考え方など、多くの考え方があることも分かるようになりました。
少人数制・クラス制・担任制になっています。学年全員での交流や他学年との交流の機会が多く、友人とは励まし合い、仲間としての意識が強く感じられる点がお気に入りです。一つの学年には30人のクラスが2つあり、さらに10人ずつに分かれたゼミに担任の先生がついて下さいます。先生方との交流も多く、授業や公務員試験のこと、プライベートの相談なども聞いてくださいます。先生が学生一人ひとりの環境や得意・不得意などを理解して、柔軟にサポートをしてくださるので、通いやすく、学びやすい環境になっています。困った時に誰かが絶対に助けてくれるという安心感があり、それが本学の魅力だと思います。
子ども達が集団生活を送る中でお互いの意見を尊重し合い、全員が公平な立場で友達との関係を築ける、そんな環境を作ってあげられる小学校教諭になることを目標にしています。私の目指す「公平」とは、一人ひとりに家庭環境の違いや得意・不得意があることを理解して助け合い、「友達同士で協力しあえる環境」と「個々が持っている力を出し切れる環境」を作ることにあります。それを実現できるよう、まずは授業や実習を通して現場の先生方が子ども達とどのように関わっているのかを学びたいです。時には縮こまって力を発揮できない子どももいると思うので、そのような子どもも力を出せる環境を作れるようになりたいと思っています。
高校で保護者同席による合同説明会があり、保育関係の3~5校の説明を受けました。本学だけが唯一「あなたは今どんなことを目指していますか?」「こういう授業があって、ここだったら(あなたに)合うと思うよ」と親身に教えてくださいました。クラス制・担任制が設けられていること、専門知識をもった先生方の手厚いサポートを受けられることもあって、親は「あなたに合っていると思う。ここの大学だったら応援するよ!」と言ってくれました。私が小学校時代の憧れの先生と今でもやり取りをしているのを知っていたので、先生になりたいという想いを知ってくれていたのだと思います。それから私はオープンキャンパスに参加して「この大学しかない」と感じ、帰ってきてすぐに伝えました。振り返ると、背中を押してくれた親からの言葉が、本学の受験を決めるきっかけになったのだと思います。
私には、少人数・クラス制による周りの人達との交流の多さが魅力的だと思います。ですが、大人数の中で自分のペースでがんばっていく方が良いという人もいますし、一人でがんばる方が集中できるという人もいると思います。ですので、オープンキャンパスへ参加したり、学校の資料に目を通したり、それぞれの大学の魅力を探し出して、本当に自分に合った環境を見つけてほしいと思います。本学は「先生になりたい」という想いを持っている仲間が多く、子どもに関する授業ばかりなので、手を抜いている学生が少ないように感じます。新聞を破って子どもの気持ちになってみる授業など、ユニークで楽しめる授業も多くありますし、大学内のこども研究センターで実際の保育環境を見学したり、保護者の方と交流したりすることもできます。大学の隣に附属幼稚園があるため、子どもと関わる機会が多いのも嬉しいです。少人数で気心の知れた仲間や先輩達と交流を深め、助け合いながら、充実した学生生活を送れるので、このような環境で学びたい方にはオススメの大学だと思います。