屋島 咲希 さん
実践食物学科
栄養士コース1年
小さいころから食べることが大好きでした。小学生のときからお手伝いや自分でご飯を作る機会が増え、家族に美味しいと言ってもらえることがすごく嬉しかったことを覚えています。母に教えてもらったり、料理関係の本を見ることも好きだったので、料理にすごく興味がわいてきました。そこから「料理をもっとやってみたい!」と思うようになり、私は栄養士を目指しています。母が保育士をしていて、そこで活躍する姿を見て、子どもと直接関わるというよりも、食を通して何か伝えられるものがあれば、と保育所で働く栄養士になりたいと思っています。栄養士を選んだ理由は、昔と比べて食品添加物などが増えてきている中、子どもたちの先天性の病気にも大きく関わっているということを聞いて、「食を通じて何かできることがないかな」と思ったことがきっかけです。この大学に決めたのは、2年間で資格を取れることが魅力的でしたし、大学なので専門学校と比べて、英語や憲法、マナーや社会学などの一般科目も勉強できると思ったことも大きな理由です。高校生のとき、学校説明に来てくださった先生のお話がすごく楽しくて記憶に残っていたので、オープンキャンパスに参加しました。模擬授業や設備紹介で学校の雰囲気が良く分かり、「受験しよう!」と決めました。
実践食物学科栄養士コースに在籍しています。授業では、自分の食生活や運動習慣について考えたり、幼児・学生・大人・高齢者など、それぞれのライフステージに合わせた食事についての理解を深めたりしています。また、アスリートの食事、病院食や生活習慣病の予防などについて知識を増やしたり、カロリーや栄養価を計算したり、実際に調理をしたりレシピを考えたりと、幅広く学んでいます。今は準備段階で、これから2年生になったときに発表するのですが、自分の地元の特産品を紹介する授業がとくに印象に残っています。自分が住んでいる地域、住んでいた地域によって、特産品というのは全然違うのでおもしろくて、「地産地消」の大切さを実感しました。
クラスが21名と少人数なのが気に入っています。さらに、実習などでいろいろな組み合わせがあるので、クラスのみんなとすぐに仲良くなることができました。友達とは「次こんなものを作りたいね」だとか、「ここのお店のこれを食べに行こう」とか、休み時間でも食べることについての会話が多いです。みんな食べることが大好きなので、いつも楽しくて、とても盛り上がっています。あと、先生方との距離が近く、すぐに相談できるところや丁寧に教えていただけるところも良いところで気に入っています。また、2年生から実習で使用する「大量調理室」についても気になっています。こちらは、大量調理に関する実践的な学習ができるので、社会に出たときに即戦力になれる力が身に付くと思います。
高校生のときに演劇をやっていました。高校には調理に特化したコースがありましたが、そのコースには入っていませんでした。そのため、調理に関する知識や経験が浅く、最初のころは不安が大きく、「やっていけるのかな」と思ったこともあります。1年間基礎をしっかり勉強して、先生方や友達に支えられてがんばれたので、今では自信がつきました。苦手だと思っていたことにも挑戦する機会がたくさんあったので、それを乗り越えられたときに、とても視野が広がりました。自分の苦手なことにあきらめずに取り組んだり、いろいろな分野に興味を持つことは、自分の世界(知識や技術、できることなど)が何倍にも広がるので大事なことだと感じました。普段食べているものについても、もっと興味を持てるようになったり、スーパーなどで買い物をするときに必要なものがきちんと頭に浮かぶようになるなど、学校での学びが生活に生かされていることを実感しています。
目標に向かって取り組んでいることは、国家資格である栄養士の資格が取れるように勉強をがんばっていることです。将来は保育所で働く栄養士になりたいので、子どもたちが料理を食べたくなる飾り付けをしたり、食材本来の味を伝えたりと、「食べることは、美味しくて、楽しいことだ」ということを伝えていけたらと思っています。子どもたちだけではなく、いろいろな人を支えたり笑顔にできる大人になることが目標です。就職したら、食事を通して幸せを感じたり、自分を好きになれたりする、そんなお手伝いができる仕事をしていきたいと考えています。
母と一緒に数回、オープンキャンパスに参加しました。先生方も優しくて、親身になってお話をしてくださいました。その姿を見て親も「丁寧に指導していただけそうだから、遠方からだけど、自分でやると決めたことだったらいいよ」と言ってくれました。また、オープンキャンパスでは授業と実習が一体になった「体験授業」に参加しました。聞いて、学んだことを生かしてその場で調理する、という内容が、本番の授業のようにとても分かりやすかったことが印象に残っています。母も「(どんな授業をしているのか)イメージが湧きやすいので良かったね」と言ってくれて、このことも進学を賛成してくれた決め手の一つだったのではないかと思います。
食事は生きていく上でとても大切なことです。美味しいご飯は生活や心を豊かにします。少しでもこの分野に興味のある方は、栄養、運動、医療といった食に関する幅広い分野の知識を身につけて、自分や周りの人の健康を守るために勉強してみませんか?自分の「可能性」がとても広がると思います。高校まで違う分野を学んでいた私も、東大阪大学では丁寧に教えていただけるので、楽しく勉強することができています。あまり気負わずに、興味を持った皆さん、ぜひ一度見学に来てみてください。